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VHSのトラッキング
2014年08月6日
ご家庭でVHSデッキでVHSテープを再生するとき、コマが乱れたり、音声が途切れたりした経験、ございませんでしょうか?しばらくすると安定してくることがあるかもしれません。このとき、VHSデッキのオートトラッキング機能が働いていると思われます。
録画された環境と、再生する環境が異なる場合、テープが録画されたときの軌道を追うように再生しなければなりませんが、その軌道のズレをデッキ側で自動で判断し、最も安定した状態で再生する機能が、オートトラッキングの機能です。しかし、極度に不安定な場合、例えば3倍モードで録画されたものや、複数のデッキで連続してダビングされたビデオテープは、このオートトラッキング機能が追従できず、ノイズが発生したり、音声が聞き取りづらいものになることがあります。このような場合に備え、VHSデッキにはマニュアルでトラッキングを調整できる機能を備えているものがあります。しかしメーカーや機種、あるいは個体差によってもその機能にはばらつきがありますし、一度設定しても、カットが変わると再調整しなければならない場合があり、結構厄介な問題です。
当社ではVHSからDVDにダビングする際にトラッキングが不安定な場合、複数台のデッキで再生チェックして、最も安定したデッキで再生・ダビングいたします。
アナログテープにとって、トラッキングは画質に直結する重要なポイントなのですが、8ミリビデオ・Hi8の場合、VHSとはまた事情が変わってきます。
そのあたりは、またの機会に・・・。
Y.R
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