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ビネガーシンドローム
2014年06月18日
映画が娯楽の中心だったころから数多くの映画、特に時代劇がつくられてきた京都では、現在でも、往年の日本映画をフィルムで見られる機会は多く、2012年の「京都映画祭」では、永遠に失われたと思われていた映画がデジタル復元され、東京よりも早く公開されたこともありました。私もその上映会に足を運び、上映後に行われた復元に携わった研究者や映像企業の方々のディスカッションを見学しました。その際に、近年、急激に「ビネガーシンドローム」が進行したフィルムが多い、というお話がありました。
ビネガーシンドロームはフィルムの劣化現象で、酢酸臭が発生するのが特徴です。高温多湿で、通気の悪い缶やビニール袋に密閉された状態で発生・進行しやすく、一度発生すると、進行を遅らせることしか出来ない、厄介なものです。
ご家庭で8ミリや16ミリのフィルムをお持ちの方も、もしも物置の片隅に、長年蓋を開けることなくそのままになっている場合、劣化が進んでいるかもしれません。当社ではテレシネでフィルムからDVDへの変換を取り扱っております。劣化の状態によってはお助けできるかもしれませんので、大切なご家族やご友人の記録が永遠に失われる前に、一度ご相談ください。
Y.R
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