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D2-VTR(D2)
2020年09月23日
D2-VTR(D2)は、ソニーとアンペックスが1988年に開発、日本民間放送連盟が番組交換(局間や制作業者などとの映像の受け渡し)規準として採用したデジタルVTR規格です。それまで主流だった1インチのオープンリール(記録方式はアナログ)に取って代わり、放送業界のデジタル化が一気に進みました。
長らくスタンダードだったこの規格ですが、コンポジット信号を使用しておりコンポーネントの環境では画質が劣化してしまうため、デジタルハイビジョン放送に切り替わった現在、放送用としては使われなくなってしまいました。
D2に先行する、D1-VTRという規格は当初からデジタルコンポーネントだったのですが、当時コンポーネント環境にシステムを丸ごと移行するには費用がかさみ、既存の機材が使えなくなるため普及しませんでした。
このため高画質でデジタル化するためにコンバータを介してD2→D1コンバートする逆転現象が起こっています。
派生的な規格としては、パナソニックが開発した、コンポジット信号を1/2インチカセットテープに非圧縮で記録するD3-VTR、コンポーネント信号を同じく1/2インチテープに記録するD5-VTRなどがあります。
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Y・R
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