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不如帰
2020年08月21日
徳富蘆花の小説「不如帰」を読みました。
明治時代後期に新聞に連載されていた作品で、後に出版されてベストセラーになったそうです。
当時の社会情勢が絡んだ悲しくて淡い恋物語です。
「ああ、この後はきっとああなるんだろうなあ」なんて想像できてしまうシーンも有りましたが、それでも思わず感動してしまったのはどこか切ないけど華麗な文章やセリフだったからでしょうか。読み終わった後、作品冒頭の楽しそうな雰囲気との落差で出勤中の電車内で思わずウルウルとしました。これは確かにベストセラーになるなと納得。
恐らく作品中にホトトギスなんて出てないのになんでタイトルが「不如帰」なんだろうと思って、タイトルの由来について調べてみたところ、「あぁ、なるほど…!」とそこでも更にじーんと来ました。
日本の作品ではないですがデュマ・フィスの「椿姫」も同じような切ない恋物語で久しぶりに読み直したくなりました。「椿姫」も出勤中の電車内でウルウルしたなあ。
T.K
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