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ジョーカー
2019年10月7日
アメコミ原作映画初のヴェネチア映画祭最高賞(世界の主要映画賞でも異例?)となりました「ジョーカー」。いよいよ劇場公開となり、さっそくIMAX版を観に行ってきました。キャパの大きいIMAX公開にもかかわらず、映画館の予約サイトでも「残席わずか」が続出していました。
70年代風のワーナーのロゴからしてアメリカン・ニューシネマの味わいで、今までのアメコミ映画とは異質。スタンダップコメディアンを夢見ているが幼児期の虐待が原因の脳障害で周囲から孤立する主人公が、様々な絶望を経てジョーカーへと変貌していく描写の冷徹さ。監督はこれまでコメディ専門のイメージでしたが、常、笑いを扱う人の観察眼はしばしば空恐ろしさを感じます。
特筆すべきはなんといってもホアキン・フェニックスの演技!いわゆる通好みのインディーズ作品出演が多くて、既にカンヌやヴェネチアでは男優賞を獲っているものの未だにオスカー未獲得の彼も、今回は受賞が期待できるのでは?彼のファンなら言わずもがなの、役者バカと言うべき入魂ぶり、皆さんにもぜひ観ていただきたいです!
Y・R
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