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また来ん春
2019年04月25日
めっきり暖かくなってきました。社内では半袖でパソコンカチャカチャしております。
春になったかと思いや、もはや暦上ではもうすぐ夏です。
こちらを読んでいる方も既にご存知かと思いますが、最近非常に心の痛む事故が起こりましたね。ニュースでも連日取り上げられています。
最近暖かくなってきた上にそのニュースを知り、ふと思い出して今朝通勤電車で読んだのが中原中也の「また来ん春」という詩。
幼くして(たしか1~2歳くらい)この世を去った愛息子への追憶を詠った非常に物悲しく切ない詩です。
詩の中では「春が来たって何になるんだ、あの子が戻ってくる訳じゃないし」という破れかぶれな気持ちと、息子と動物園に一緒に行ったときの様子が詠まれています。
息子にどの動物を見せても「にゃあ(猫)」というけど、鹿を見せたときは角に惹かれてじっと黙って見ていたという愛くるしい描写が印象的です。
日常を当たり前と思っていることにはっと気付き、日々感謝しながら生きていくことの大事さを改めて身に沁みた春の暮れです。
T.K
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