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映画のタイトルは清元の歌詞に由来するそうです。
2018年11月1日
10月27日より京都ヒストリカ映画祭が開催され、初日の、内田吐夢監督の「恋や恋なすな恋」を観に行ってきました。4Kレストア版の世界初お披露目ということでした。清元の「保名」と浄瑠璃の「芦屋道満大内鏡」を原本とした映画化で、歌舞伎などの古典芸能の様式や仕掛け、踊りを織り交ぜ、さらに実写作品ながらアニメーションも活用され、60年近く前の映画とは思えない斬新な演出に驚きました。
その後オープニングセレモニーをはさみ、中村扇雀さんをゲストにトークショー。歌舞伎役者ならではの視点での解説は大変興味深かったです。この映画の主演、大川橋蔵さんの義理のお父様が清元の「保名」の現在につながる演出を確立されたそうで、橋蔵さんも元は歌舞伎役者とのこと、この作品には相当の意気込みがあったようです。
京都ヒストリカ映画祭は、11月4日まで京都文化博物館にて開催されております。往年の時代劇あり、神話を基にした娯楽色満載のインド映画あり、日本未公開作ありと、充実したラインナップですので、機会がありましたらぜひお立ち寄りください。
Y・R
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