テレビのドキュメンタリー番組が好きでよく見るのですが、最近は民放局ではなかなか作られることが少なくなった気がします。とはいえ、地元に密着したドキュメンタリーをつくるのに積極的なローカル局もあり、映画として劇場公開されるものもあります。
現在、京都郊外のシネコンで「夢は牛のお医者さん」という映画が上映されています。おととしロードショーだったのですが、そのときに見逃してどうしても見たかったので、休日に行ってきました。
昭和62年、新潟の山村の、廃校の危機にある小学校に「新入生」として牛を迎えて子供たちで世話をして、一定の体重まで成長後、「卒業式」を開いてセリに出すまでのルポが、ローカルのテレビニュースで放送されたのをきっかけに、「ズームイン!朝!!」など全国でも放送されたそうです。アナウンサーの徳光和夫さんの生放送での「泣き」も、これが初めてだったそう(パンフのコメントより)。
このとき牛の病気を治す獣医さんになりたい、と言った少女の成長を新潟のテレビ局が追って取材し、ドキュメンタリーとして放送してきたものを集大成し新たに現在の彼女の映像も加えた劇場公開作がこの映画です。30年近くも長期取材が可能なのは、テレビ局の大きな利点だと思います。身近な家族の成長を見届けるようで、思わず目頭が熱くなりました。
ビデオテープからDVDへのダビングで、子供さんの成長を垣間見させていただく機会があります。僭越ですが、この映画のような感動をお届けできればいいな、と思いながら仕事に励んでいます。
現在上映中の久御山のイオンシネマでは今週の22日まで、23日からは、京都桂川のイオンシネマでも2週間上映されますので、機会のある方は是非ご鑑賞ください。ちなみにナレーションは、先日AKB48の総監督に就任した、横山由依さん(京都府出身)です。
Y・R
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