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元・立誠小学校
2015年06月24日
京都の繁華街からすぐ、木屋町通りに面して、古風な建築様式の建物があります。1993年に閉校した、「立誠小学校」です。1928年に建設された校舎がそのまま残されており、現在は様々なイベントに利用され、今年春に開催された「布博 in 京都」では、決して広くはない校舎ですが、人ではちきれんばかりの賑わいでした。
実はここ、常設の映画館があります。3階の教室を改装してつくられた、「立誠シネマ」です。今まで東京・大阪などの映画館でなければかからなかったインディペンデント映画やドキュメンタリー映画、ミニシアターで話題になった作品の二番館上映が行われております。
先々週に行った際は、「スライ・ストーン」と「酒中日記」を鑑賞しました。前者はジェームス・ブラウンと並ぶファンクミュージックのパイオニアであるスライ・ストーン、長らくマスコミの前から姿を消し、消息の分からなくなっていた彼を追うドキュメンタリーです。公開記念で、沖野修一さんや屋敷豪太さんをゲストに1階の集会室で開催されたDJイベントの影響でしょうか、映画のほうも盛況でした。
後者は文芸評論家の坪内祐三さんが登場し、新宿ゴールデン街などのバーで著名人と酒を呑む、といった内容で、重松清さんと中原昌也さんという全くタイプの違う作家さんが同じ飲み屋で鉢合わせたり、めったにマスコミに出ないエッセイストの中野翠さんが登場したり、色川武大氏をめぐる逸話(幻の作品発掘?)など、とても濃いトークが楽しめる、本好きの方にはおすすめな映画でした。
アクセスも便利で、校舎の外観がとても素敵なところですので、京都にお越しの際には是非のぞいてみてほしいスポットです。
Y.R
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