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16:9の「赤毛のアン」
2014年10月20日
先週末の休日にテレビを見ていたところ、NHK-BSプレミアムでアニメ「赤毛のアン」を放送していました。ジブリの高畑勲演出・宮崎駿作画の最後のコンビ作として有名な作品です。つい先日まで放送されて好評だった、日本ではじめて「赤毛のアン」の原作を翻訳した女性が主人公の連続テレビ小説「花子とアン」に合わせてなのでしょう、今年の4月から全話放送しているそうです。
おそらく現在発売されているブルーレイBOXと同じソースだと思うのですが、35ミリの原版ネガからテレシネでリマスタリングされたハイビジョン用の映像が使われているようです。ちょっとびっくりしたのが、アスペクト比が16:9になっている点です。オリジナルは1979年の放送ですから当然元は4:3なのですから、おそらくは天地をカットしているのでしょう(比較したわけではないので確かではありませんが・・・)。ただ現在は液晶テレビが主流ですから、セーフゾーンの範囲が広いので、さほど窮屈な印象を与えないのかもしれません。NHKでは過去の4:3で作られた番組を再放送するときは左右に放送日やタイトルが常時表示された帯が入るのが通常です。リマスターということもあり、やはり画面いっぱいに映像を見せたい、ということなのでしょうか?
昔のVHSの映画のソフトやテレビで放送される映画は、逆に、シネスコやヴィスタのワイドスクリーンの左右をカットして、4:3にしているものが多かったように記憶していますが、テレビのサイズをフルに使いきる、という意味では、同じ目的なのでしょうね。大型テレビが珍しかった頃はなおさらだったのでしょう。
Y.R
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