Rマスタで、CSS・APS・リージョンコードが可能－DVDプレスの日本ビデオサービス・ディスクズ

市販の安価なオーサリングソフトで、書き出したDVD-Rで、そのソフトでは、プロテクトの設定ができない、元の素材がない、とか言う場合で、止むを得ず緊急避難的に作業する場合も、できないことではありません。

この場合は、リンク付けされたファイルをすべて解除して、メニューと、チャプタの数だけのMPEG2のファイルの状態に戻して（ファイルの数とチャプター数が一致しない場合もあります）、ここから、オーサリングを一からやり直します。こうすれば、画質の劣化なく、元のメニューどおりのDVDビデオに再オーサリングして、CSSやAPSも設定できます。

しかしこの場合の作業上の問題は、リンク付けされたファイルを元に戻すのに実時間の3倍程度の時間が掛かることと、通常、いったん出来上がったDVDビデオを持ち込まれる場合は、現状での正確なタイムコードでのデータを目の前にある、実際のMPEGファイルから、そのファイルのタイムコードを読み取り、そこへチャプターポイントを設定したり、という非常に面倒で手作業で神経のいる作業が求められますし、メニュー構造の復元も、そのDVDビデオから逆推測して、復元する必要があり、通常は、テープから、エンコード込みで作業するほうが、はるかに早くて、品質の間違いないものができます。

しかし、専門の業者でない、一般の方は、DVDプレスのCSSの設定方法自体を理解しておられない方や、知っていても、所有しているソフトではできない、設定できるソフトはあるが、DLTレコーダーを所有していない、などの困難点があり、悩ましい問題でありました。

こうした業務用ソフトや、機材をお持ちでない方々のために、
DVD-R　＋　CSS・APS・リージョンコード付加　→　プラントダイレクト書き出しという、簡易的な方法で、ほぼ同じ効果を実現することができるようになりました。

この方法は、あらかじめ、DVD-Rに、100MBの空白部分を設けて、ここへ、後から、CSS・APS・リージョンコード信号を書き込みます。このDVD-Rから、プラントダイレクトに書き出して、これを読み出して、スタンパーを作成します。プレスされたディスクは、通常のCSSと同様に、DVDレコーダーや、コピー機、パソコンでのコピーからDVDの作成などはできません。

• ①については、DVD-R DLでは、対応できません。‐Rが、③の項目、「ブレークポイント」の設定に対応していないためです。
• ②は、1層の場合と同様です。
• ③2層のディスクは、1層目と2層目の切れ目（レイヤーブレイク）がオーサリング時に設定されていなければ動作が保障されません。民生用（市販・一般向け）オーサリングソフトでは、1層目の切れ目が、ディスクの容量ぎりぎりまで書き込まれるものがあります。通常このようなディスクでは、デュプリケーターでのコピーもできないことがありますが、プレスの場合、①のように、空き容量が必要ですので、これが1層目に、設定できるソフトで書き出ししなければできません。