■ビデオテープをディスクにダビングするのに必要なもの
VHSや8ミリビデオなどのビデオテープをDVDやブルーレイにダビングすることは、ビデオテープを再生する機器とDVDまたはブルーレイレコーダーがあれば、可能です。
その他に必要になるのが、映像・音声ケーブルです。写真のような形状の黄色(映像)・赤色(右音声)・白色(左音声)の3つに両端が分かれているもので、RCAケーブルと呼ばれます。
■ダビングする前の準備
映像・音声ケーブルの片側を再生機の「出力」端子に挿し、もう片側をレコーダーの「入力」端子に挿します。多くの機器で端子の受け口はケーブル同様に色分けしてありますので、同じ色どうしをつなげます。これらの入出力は「アナログ入力(出力)」と呼ばれます。
以上のセッティングができたら、レコーダー側でケーブルを挿入した入力端子を選択します。
端子に「入力1」などと書かれている場合、「L1」や「LINE1」を選択します。
再生機でビデオテープを再生し、映像がレコーダーを介してテレビに映れば、準備完了です。
■まずはHDDにダビングしてみよう
DVDレコーダーの出始めの頃はハードディスク(HDD)が無く、直接ディスクに録画するレコーダーもありましたが、近年のレコーダーはHDD内蔵が標準ですので、まずHDDに映像を録画します。そうすれば編集機能で不要な部分をカットすることが可能です。
このとき画質モードを選択します。画質を落とせば長時間録画できますが、思い入れのある映像なら、なるべく高画質で残すことをおすすめします。
画質モードの表記はメーカーによっていろいろですが、一般に最高画質のものでDVDに約60分収録できます。
■HDDからDVDを作成
HDDに録画できたら、ディスクに焼いてみましょう。
未録画のディスクを挿入してしばらくすると、「初期化しますか?」などといったメッセージが出ます。初期化は、ディスクをレコーダーでダビング可能な状態にする作業です。
その後、ダビングしたい映像を選んでディスクダビングを実行します。
■DVDのファイナライズは絶対必要!
ディスクに焼けたら、DVDの場合はファイナライズをお忘れなく!
ファイナライズとはデータを追記できない状態(クローズ)にし、作成したレコーダー以外の機器でも再生できる状態にすることです。
ファイナライズしない状態ではレコーダー固有の規格で映像が収録されており、もしもそのレコーダーが故障するとほかのプレイヤーやPCでは見れなくなっていまいます。
■アナログ入出力端子のあるレコーダーは現在では貴重
実は、現在家電店などで販売されているブルーレイレコーダーは、ほとんどの機種にアナログ入出力端子がついていません。地上デジタル放送が始まる前までは多くのテレビとレコーダーはアナログ端子で接続していましたが、現在はHDMIケーブル1本で映像・音声信号のやりとりができるようになり、アナログ端子が必ずしも必要ではなくなったからです。ホームサーバーなどの機能でPCやスマホの映像をレコーダーに送ることのできる機種も増えていますが、使い慣れない人には、テレビ番組以外のダビングはハードルが高くなっています。
■中古の再生機購入はある意味バクチ?
ビデオテープの再生機をお持ちでない方は、中古で購入されることになりますが、様々な理由でお手持ちのテープがうまく再生できないことがあります。
特に3倍モードなどの長時間モードで記録されたビデオテープは、そのテープを録画された機器以外での再生はメーカー保証外とされており、実際著しい映像の乱れやノイズが生じることがあります。
■ケーブルが合わないこともあります
また、ビデオカメラのアナログ出力端子はそのメーカーや機種固有の形状をしていることが多く、中古などで購入してそのケーブルが付属していないとレコーダーに接続できません。
■市販品のダビングはご自身でダビングされるなら可能
お手持ちの市販のVHSなどを当社のようなダビング業者がダビングすることは出来ませんが、ご自分でダビングしてディスクに残すことは個人で鑑賞する目的であれば法律的に問題ありません。ただしコピーガードがかかっているものをダビングしようとするとレコーダー側がガード信号を感知して録画を停止します。
■お困りのときはぜひ日本ビデオサービスへ!
ビデオテープのダビングが上手くいかない、大事なテープなので最善の状態で残したい、機械が苦手、そういう方は日本ビデオサービスにご相談ください。映像メディアの専門家である当社ならお困りごとに答えを出せると思います。
Y.R
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