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未来のホームビデオ?
2022年11月9日
現在公開中の「アフター・ヤン」という映画、タイトル中の「ヤン」は主人公家族と生活する近未来のシッターロボット(見た目は人間と変わらない)、このロボットを通して、AIやロボットが意思や感情を持ちうるのかなどがテーマとなっている、語り口は難解ではありませんが哲学的な作品です。
「ヤン」は、ロボットは文化を持つことができるか?を探る秘密の意図で製造され、一日2~3秒ずつランダムに自分の視覚情報を映像として記録します。長年蓄積されたその記録を再生するシーンは、あたかも「ヤン」が意思を持って残したまるで「記憶」と感じられると同時に、一緒に生活してきた人間にとっては思いがけない記録ともなる、感動的なシーンですが、断片的な映像(2~3秒なので会話も状況も完結しない)なのに記憶や感情を喚起されるというか、うまく言えませんが、もしかするとこれは理想的なホームビデオなのかも?
将来、スマホの機能がウェアラブル端末になると映像を日常的に記録できるようになるのか?良からぬことを考える輩も出てきそうですが…。意図や意識と無関係に断片的な映像を記録し続ける、というのは案外新しい映像の残し方かもしれません。
Y・R
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