ここ数年自宅でレコードを聴く機会が急減したのですが、今年に入ってからレコードを聴く機会が増えました。
音楽に関してはフォーマット気にせずに好きな環境で好きなように聴けば良い、と思っておりますが、ネットやサブスクで好きなアーティストを聴くと、レコードの音で聴きたい!とどうしても思ってしまうのが実のところ。
ネットやサブスク等で気になった音源を聴き、気に入ったらレコードを購入する、という流れが主になっております。
しかしここで発生する問題がひとつ。悲しいかな、お財布事情です。
好きなレコードを好きなだけ購入できる程の身分ではない私が購入できるのはほんの一部のレコードです。まあ、こればっかりは仕方がありません。
そんなモヤモヤを心のどこかに抱きつつも、レコード店に足を運んだ先日のこと。
気になるレコードを発見しつつも値札を見ては肩を落とし、音楽の平等性すら疑心暗鬼になり始めた私の目にふと飛び込んできたものがありました。1枚100円レコードコーナーです。
100円コーナーなんて、安かろう悪かろう的な物のかき集めだろうと思いながらもチェックしてみた私ですが、そんな考えを見事に打ちのめしてくれるラインナップでした。
下記収穫品です。
■フォーククルセダーズ「さすらいのヨッパライ/戦争は知らない」7インチ:
フォーククルセダーズが好きでこちらの曲も知っていたのですが100円なので思わず購入。有名曲「帰って来たヨッパライ」の続編的な曲でしょうか。先日、メンバーの加藤和彦さんの本も読みました。加藤和彦さんは憧れのミュージシャンの一人です。
■RCサクセション「BLUE」LP:
日本が誇るロックバンドRCサクセションのアルバムです。まだ全曲聴けておりませんが、レコードで聴く「ロックン・ロール・ショー」はイントロからアウトロまで耳を釘付けにし、むしろ快感すら覚えます。蛇足ですが、RCサクセションで有名な"多摩蘭坂"は自宅から徒歩圏内にあります。
■グレゴリーアイザックス「Rasta Business/(もう1曲の曲名は失念)」7インチ:
ここ最近昔に比べて様々なジャンルの音楽を聴くようになりましたが、その中でも特にレコードで聴きたいと強く思ったジャンルはレゲエです。念願の初レゲエレコードです。サブスクやCDとは聴くのとは違った重低音にグレゴリーアイザックスの甘い声が乗ってもう最高で、A面終わったらB面、B面終わったらA面、と繰り返し聴いてしまいました。
■80'sディスコのコンピレーションLP:
80'sディスコにも興味があるので買ってみました。タイトルは忘れましたが、日本盤で帯もあり綺麗でした。
これに関してもまだ全曲聴けてませんが、「このレコードを持っていればハナキンもお前のもんだゼ!」的なジャケットのキャッチフレーズが100点満点です。
100円コーナーで思わぬ物を発見した時の心の踊りようは癖になります。
100円ですと未聴で購入し、実際に聴いてみてハズレでも開き直ることもできます。こんな私にもそんな贅沢をさせてくれる100円コーナーは私の心のオアシスです。
T.K
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