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リンク・レイ
2022年07月4日
ここ最近リンク・レイを聴いております。
リンク・レイは50年代後半にデビューしたギタリストです。
俗に言われる"ロックンローラー"という単語を聞き、頭に思い浮かぶものといえば「不良」「革ジャン」「サングラス」「ブーツ」「リーゼント」等々。
まさにそれらをまとったロックンロールの権化がリンク・レイです。
上述した見てくれのワル感は勿論のこと、サウンド面でも革命的な"不良行動"を起こします。
当時のエレキギターといえば、音を歪ませない、クリーンサウンドが主でしたが、リンク・レイはギターアンプを加工し、当時誰も出していないような歪んだ音を出します。それがディストーション・サウンドの走りと言われています。
その他にも、ギターの低音弦部分のみを押さえ、厚みのある音を出す、所謂パワーコードもリンク・レイが先駆者と言われております。
そんなディストーションサウンドやパワーコードは、後のロック、パンクロック、ハードロック、メタルには欠かせない存在となります。
最近リンク・レイを聴き始めたばかりの私でも知っている、代表曲「Rumble」。
ローテンポで少々はねた8ビートに、歪んだギターがうねりあげる良い意味でルーズなフレーズは非常に癖になります。
こちらの「Rumble」はインスト曲(ボーカルが入っていない曲)にも関わらず、少年犯罪助長懸念の為、当時のラジオ局で放送禁止となってしまいます。
インスト曲にも関わらず放送禁止とは、言葉の壁を超えた音楽での表現の可能性を改めて感じます。
そして放送禁止にも関わらず「Rumble」のレコードが当時ヒットしたことは痛快でなりません。
T.K
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