俳優・高倉健さんが好きです。
そんな健さんの映画「居酒屋兆治」の中で、居酒屋店主(高倉健)の地元のやんちゃな先輩が登場します。
そのやんちゃな先輩ですが、だいぶ嫌な奴なのです。店主(高倉健)にしょっちゅう難癖つけてはすぐ喧嘩を吹っ掛けてくるような。
作中、あまりにも"嫌な奴感"がぷんぷん出ていたので「すごい役者さんだなあ」と思いつつ、名前までは気にならないものの、自分の中ではどこか印象に残っていました。
昨年の夏に「北の国から」シリーズを全て観ました。
作中、主人公・黒板五郎(田中邦衛)の元奥さん(いしだあゆみ)の再婚相手が登場します。
その再婚相手を観ていると、以前どこかで感じた"嫌な奴感"を感じました。
「この役者さんの雰囲気、居酒屋兆治で嫌な奴を演じてた人じゃないか」とふと思い、調べてみたところ、案の定同じ役者さんでした。お名前は伊丹十三さん。
この一件で異様に伊丹十三さんに興味を持ちました。
俳優以外にもデザイナーや作家(翻訳含む)、映画監督等幅広く活動されていらっしゃったそうです。
興味を持った人が本を執筆しているとその人の文章を読んでみないと気が済まない性格なので、伊丹十三さんが手掛けたエッセイや翻訳小説をすぐに読んでみました。
エッセイ「女たちよ!」がとても面白かったです。日常生活(料理・車・映画・テレビ等々)について持論を展開したり、時には風刺したり。
飾り気のない言葉なのですが、言葉の節々に御洒落さ(ハイカラさ)を感じました。矛盾しているようですが。
文章は書いた人の人となりを表します。その文章の御洒落さ(ハイカラさ)は恐らく氏の性格や人柄から滲み出ているのだと思います。
映画もいくつか観てみました。
「たんぽぽ」(映画)や「静かな生活」(映画)が印象に残っています。
伊丹十三さんが手掛けたエッセイや映画は他にもまだ沢山ありますので、全て読んだり、観たりしたいです。
T.K
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