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カチンコって、大事。
2021年06月8日
現在京都シネマで上映されている"クイーン・オブ・ソウル"アレサ・フランクリンのライブ映画「アメイジング・グレイス」、初日から全上映回完売になるなど、大ヒット中です。
1972年ロサンゼルスの教会で行われたゴスペルライブの映像化で、音盤はリアルタイムで発売され、彼女の代表作のひとつとなっています。なぜせっかく撮影された映像が今まで公開されなかったかというと・・・「カチンコ」が入っていなかったからです。
フィルムの映像と磁気テープの音声を同期させるには、カット頭とお尻には当時「カチンコ」が必須だったのですが、撮影したシドニー・ポラック（「追憶」などで知られる映画監督）が音楽ドキュメンタリーを撮るのが初めてで入れ忘れてしまったとか。
読唇術の専門家を雇うなどして何とか完成を目指したもののうまく行かず。なにせ5台のカメラで回したというからフィルム何巻分になるやら・・・。
デジタル技術の進歩で同期が取れ、約50年の時を経てようやく公開となった作品。是非観たいのですが、仕事で演奏会の撮影に関わることもあるので胃が痛くなりそう・・・デジタル撮影でも同期はやっぱり大事ですので。
Y・R
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