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ロシア文学
2021年04月21日
ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでいます。
有名な作品だし、なんだか堅苦しそうなロシア文学だしというイメージで敬遠していましたが、いざ読んでみると面白い!さすが有名で沢山読まれ続けている作品なだけあります。
とは言えど翻訳作品は独特で抽象的な表現が多く、細かい心情などが掴みにくく(自分の読解力の低さが原因ですが)少し苦手なので誤解している部分もあるかと思いますが、ドストエフスキーが当時の警察や司法制度等を皮肉ってる作品なのかなと感じました。どのような結末なのか。読み終わるのが楽しみです。
前後しますが、「罪と罰」の前は同じくロシア文学はトルストイの「復活」を読みました。
以前少女に過ちを犯した主人公が数年越しに少女に遭遇。年を重ね様々な経験を積んだ主人公は自らの罪の重さを認識し、少女に報いの援助を試みる物語。こちらもロシア文学の個人的イメージを覆す面白さでした。
しかしここまで外国文学を続けて読むと(たった2作品ですが)日本の小説が恋しくなります。
これは数年前にヨーロッパへ行った時、旅の後半は日本食がひどく恋しくなったあの感覚に非常に似ています。
これからロシア文学を掘り下げてみようと思いましたが、「罪と罰」が読み終わったら、一旦永井荷風や樋口一葉の下町作品を挟んで日本の風情に浸ろうと思います。
T.K
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