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作成されたDVD-VIDEOマスタの再生確認につきまして。
2021年03月31日
Wondershare(ワンダーシェア)のDVDmemory(DVDメモリー)で作成されたDVDビデオの不具合について、以前ここに書きましたが、最近当社でお預かりしたマスタで同様の不具合(国内主要メーカー製のレコーダー・プレイヤーで音飛びや再生不能などの症状が出る)が起き、同社製の「Filmora(フィモーラ)」で作成されたものとわかりました。
ソフト自体の特性なのか、書き出し設定が正しくないのかはわかりませんが、日本国内のテレビで視聴可能なNTSCというビデオ規格に準じたDVDビデオの形式になっていないことは確かです。これらのソフトに限らず、海外製書き出しソフトのデフォルト設定は必ずしも日本向けになっていない場合があります(ビデオタイプのデフォルトがNTSCでなく中国・ヨーロッパ向けのPALになっていることもあるようです)。
作成されたマスタの再生チェックにつきましては、パソコンや、量販店で安く売られているPC用の映像ファイルでも再生できるような海外製のプレイヤーでは、海外向けのビデオ方式であっても再生できてしまうので、必ず国内メーカーのレコーダー・プレイヤーをテレビにつないだ再生環境でご確認くださいますようお願いいたします。
また上記のソフトで作成されたマスタのいくつかで、音声がMPEG1 layer2で記録されていました。この状態のマスタをプレス工場に送ると、ほぼ確実に「音声が出ない場合があるが、大丈夫か?」と確認されます。そのまま続行することは可能ですが、一般的なNTSCのDVD-VIDEO規格ではありません。
Y・R
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