VHSテープのダビング業をしていたころは、持ち込まれたマスタのトラッキングが合わなくて苦労することがありました。使用する再生機によって、一部分だけ、音声が出たり、出なかったりするというトラブルがあったこともあります。
現在は、DVDオーサリングやコピー業がメインとなり、マスタも動画データで頂いたり、DVDでご支給頂くので、テープトラブルはなくなりました。かわりに、起こるようになったのは、DVDが読めない、ノイズがでるというデジタルトラブルです。
原因はさまざまですが、以下のいずれかがほとんどです。
1)再生機(プレーヤー)の使用による消耗により、読み込みのレーザー反射が狂ってきている
DVDは、レーザー光線を記録面に当てて、その反射で読み取っています。繰り返し使用したプレーヤーは、だんだん読み取りのレーザー光線の角度が狂ってくるようになります。DVD-Rを使うDVDコピーに比べて、DVDプレスのほうが記録面の層が厚いため、プレスのほうが狂いが出にくいです。
まったく同じ型番のプレーヤーで、新しいものは再生でき、使用頻度の高いものは再生に不具合がでる場合はこちらの原因になります。
2)DVD規格でない
弊社で使用しておりますDVDオーサリングソフトは、シナリストといって、業務用で、DVD規格に沿ったものしか作れないようになっています。しかし、民生ソフトの中には、規格に沿っていないものが出来上がるものもあり、その場合は一部のDVDプレーヤーで再生に不具合がでることがあります
また、ブルーレイのデータ(BD-MV)をDVD-Rに焼くと、ブルーレイプレーヤーでは再生できても、DVDプレーヤーでは再生できませんので、注意が必要です。
3)DVD記録面に傷、汚れがある
記録面に傷があると、再生できません。汚れの場合は、無水アルコールでやさしく汚れをふき取れば再生できることがほとんどです。
4)紫外線により、DVDが焼けている
ディスクは紫外線に弱いです。直射日光が当たってしまった場合は、再生不能になります。
U.T
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