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戦争映画の「現場性」
2018年04月11日
先日4月1日、「ウィンストン・チャーチル」を観に近所の映画館へ。当日は「映画の日」で且つ封切直後ということで場内は満席。京都出身のメイクアーティストがこの作品でアカデミー賞を受賞した影響もあったのでしょうか?
この映画の面白さは「現場性」。歴史の結果を知っているとついつい分からなくなってしまのですが、当時のヨーロッパの戦況は明らかにドイツが優勢だったそうで、フランスに進駐した英軍はドイツ軍に包囲され脱出は絶望的ななか、イギリス政府も侵略される前に和平交渉に持っていこうという意見が閣内では圧倒的。その状況でチャーチルが決断を下すまでのわずか2週間ほどの期間に絞って描かれています。昨年公開の「ダンケルク」(こちらは包囲された英軍の海上脱出が描かれます)も前後の歴史的経緯の説明を省き、現場の臨場感を高めていますが、「チャーチル」も自分がイギリス国民としてあの場のあの時代の空気を吸っているような錯覚に陥ります(それはそれでプロパガンダ性と紙一重なのですが)。
チャーチル役のゲイリー・オールドマンは貫禄の演技。昔はシド・ヴィシャス(シド・アンド・ナンシー)だった人が・・・感慨。
Y・R
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