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インスタグラム・アスペクト
2015年04月17日
映画館ではデジタル上映がほぼ主流になり、フィルムの頃のアスペクト比は映写機のレンズなどの制約が大きかったですが、最近はシーンによって画角を変化させるなど、自由度が上がっているようです。とはいえそれまでのアスペクト比の規格から大きく外れるようなものは見たことがありません。
4月25日から公開される、「Mommy」という映画は、アスペクト比が1:1です。予告編の映像が左右に黒があって見たこともない画角だったものですから「え、このサイズでまさか本編も?」と思って調べたらそのとおりでした。
写真共有・加工ソフトの「Instagram」(正方形がフォーマットになっている)にちなんで「インスタグラム・アスペクト」と呼ばれているそうです。SNSに疎くてよく知らなかったのですが、昔の2眼レフカメラやポラロイドカメラで使われていたこの画角が新鮮に受け取られているようで、結構メジャーなソフトなのですね(京都の清水寺も公式インスタグラムがあり、評判らしいです)。
静止画でなく、長編映画でこの画角がどう生きてくるのか、興味深々です。カンヌ映画祭ではこの作品でベテランのゴダールと並んで審査員特別賞を受賞、フランスでは大ヒットし興行的にも成功したようです。
この映画の監督、カナダ・ケベック州出身のグザヴィエ・ドランは現在25歳ながら代表作「わたしはロランス」をはじめ過去4作品が日本でも劇場公開されており、わたしも大好きな監督なので、「Mommy」の公開がとても楽しみです!
Y.R
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