台湾プレスの梱包方法－DVDプレスの日本ビデオサービス・ディスクズ

当社の協力工場の、台湾のプレス工場からは、下記のような状態で、梱包されて、届けられます。

梱包のふたを開けて、ディスクが見える状態

梱包内容を分解して、構造がよく分かるようにした写真

まず、ディスクの100本包みが、＜横置き＞の形で梱包されています。
これは、縦置きによる、記録面と、レーベル面との接触による損傷を限りなく少なくするための処置で、このため、梱包容積（段ボール箱の大きさ）は、縦置きよりも大きくなり、航空便の運賃面から見れば、不利になりますが、それでもあえて、ディスクの安全を優先しています。

そして、梱包の構造は、次のようになっています。（上の写真の、右側の写真を参考に見てください。）

1. 厚型ダンボール紙の外箱（波型2層の7ミリ厚）
2. 最下層に、ディスク100枚をシュリンク包装したものを、縦3列、横2列に納まるように、プレス加工で型取した合成強化紙。これによって、輸送中の振動・圧迫等の衝撃を和らげる働きを持たせています。
3. ディスク本体。100枚包みのディスクが5本、計500本が収納されています。さらに、万が一のための予備ディスクが収納できるスペースが用意されている。100本包みは別途、下記のように、各種保護措置が施されています。
4. 最下層の保護用強化紙と同様のもので、ディスクをサンドイッチ状に包み込むようになります。
5. 段ボール箱の上蓋が重なり、梱包用テープで閉じられます。

ディスクの記録面からの順番で言えば、

1. 緩衝材・保護材としての、透明なプラスティック。上下2枚と、その中心と、8本（枚）の支持部分からなり、5ミリ厚。ディスクへの圧力を極力緩衝し、かつ、軽量化を測り、ディスクの保護に役立てています。
2. 記録面への損傷を最小化するための保護紙（黄色）。
3. ディスク、100枚。
4. 1と同じ、プラスティックの透明な保護材。透明であるために、ディスクのレーベル面が目視できるため、梱包内容の確認が容易になります。
5. 全体を、シュリンフィルム包装しています。

以上のような配慮をし、かつ、諸材料・運賃割増の費用の負担を負いながらも、ディスクの安全を第一に、空輸しています。

このようなディスクの梱包は、日本国内・韓国・台湾を通じて、ほとんど採用されていないのが現状です。通常は、上下にプラスティック板ではさんだ100枚のディスクを、1箱に5本あるいは6本縦置きにして、段ボール箱に入れる、というのがほとんどです。一般の方が見ようとすれば、たとえば、家電の量販店で、大量陳列してあるような場合に確認することができるかもしれません。量販店の場合は、生ディスクですが、プレスされたディスクも、このような形で運搬されるのが通常です。