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8mmビデオのトラッキング
2014年08月20日
家庭でのビデオカメラ撮影を飛躍的に普及させたのは、8mmビデオの登場だったのではないでしょうか。メディアのコンパクト性もあって、小型の家庭用8mmビデオカメラは、子供さんの成長や家族の日常を気軽に記録できるものとして、大変重宝されていたと思います。
ところで、以前にVHSのトラッキングについて書きましたが、8mmビデオのトラッキングはそれとはまた異なる事情があるのです。
実は、民生用の8mmのカメラやデッキの多くは手動のトラッキング調整ができません。これはおそらく、VHSよりテープ幅が狭いため、より繊細な動作が必要とされたものと思われます。テープを再生する際は、録画時にガイドとなるように記録された信号が最大値でプレイバックされるよう、自動でトラッキングされる仕組みになっています。
調整が繊細な分、録画時のトラブルなどが原因で、トラッキングが著しく乱れている場合、オートトラッキング機能で追従できないことがあります。そのような場合でなくても、テープの冒頭などは映像が乱れやすいです。
それらを軽減するものとして、TBC(画像のゆがみや揺れを押さえる機能)やデジタルノイズリダクションは、多くの8mmデッキに採用されています。
当社ではTBC・デジタルノイズリダクション装備のDigital8再生機(下位互換性があります)のほか、複数の8mmカメラを用意し、お客様のテープに適した再生機でDVDへのダビングを行っております。カメラがもう無くて、中身がどのような状態か不安、という方も、よろしくご検討ください。
Y.R
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