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梅雨時にカビの話も野暮ですが・・・
2014年06月26日
今年の京都は空梅雨で、薄雲がかかっても雨はあまり降りませんが、やはり何となくじっとりとしていて、あまり気持ちの良い時期ではないですね・・・。こんな季節柄、食べ物も傷みが早く、油断しているとカビがびっしり!ということも、ままありますよね(不精な私だけかしら・・・)。
食べ物に生えるカビは、青かったり、白かったり、時にはショッキングな赤色などをしていますが、保存状態の良くないVHSテープや8ミリテープに生えているカビは、たいてい白色です。これはカワキコウジカビという名前らしく、普通のカビに比べて湿度が低い環境でも繁殖する種類だそうです。これらの磁気テープは、樹脂テープに磁性粉が接着剤のようなものでくっついているので、この接着成分が栄養分になるようです。
ところで、miniDVテープにカビが生えているのを見たことは、私の記憶ではほとんどなく、不思議に思っていたのですが、miniDVのテープは「真空蒸着」といって、真空状態で気化した磁性体をテープに密着させる方法でできているため、カビの繁殖に必要な養分が無いからなのかも知れません。
カビに侵食されたテープは、映像情報の入った磁性粉も剥がれてしまうため、ノイズやトラッキングのずれ(コマが安定せず乱れる)が生じます。またカビの生えたテープをそのままデッキで再生すると故障の原因にもなります。ですが、完全に映像が失われる場合は少ないので、あきらめる前に、一度当社にご相談ください。可能な限りカビを除いてDVDへダビングすることで、大切な記録を残す一助ができればと思っております。
Y.R
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