インクジェットプリンター用ラベル用紙について
VHS生テープとVHSラベル用紙は販売を終了しました
1:プリンターの進化と印字方法の進化 | ビデオラベルの進化・変化は、印字する機械の進化・変化と連動している |
2:より高品質に | 48ドットの熱転写プリンター |
3:独自開発の選択 | インクジェットプリンター用ラベル用紙の自社開発 用紙がB5判でなく、A4判である理由 カラーレーザープリンター |
当社の、インクジェットプリンター用ラベル用紙について、開発当初からの事情の概略を記録として記しておきます。
ビデオラベルの進化・変化は印字する機械の進化・変化と連動している
1)ドットインパクトプリンター 2)インクリボン(熱転写プリンター) 3)インクジェットプリンター 4)レーザープリンター
大体こんな様な進化ではなかったかと思う。
(1)(2)までは、普通紙(上質紙)の使用が可能で、ビデオダビングの業界でも通常に使用され、印刷・用紙業界に注文して制作することも可能であった。
ただし、印字品質という面からは、ドットインパクトプリンターは、現在でもそうであるが、一文字の構成要素(ドット)が、16×16=256点によって成り立っていて、「きれいさ」という点では、到底満足できるものではなかった。
事務用に使用するには現在においてもなんら支障のない品質ではあっても、当時は、ビデオカセットそのものが相当に高価なものでもあり、ラベル類の多くは、多少ともデザイン的な要素を必要としたものであった。
なお、パソコンは、NECの6000、8000、と趣味的に使用し、9000にいたって始めて仕事用として本格的に利用することとした。
48ドットの熱転写プリンター
そういうときに、たぶん、日本で始めて、48×48=2304ドットの熱転写プリンター一体型、ワープロ専用機のカシオHW-7000が発売され、印字見本を確かめ、直ちに導入することとした。
単色のカラーインクリボンと、フルカラーのインクリボンもあり、フルカラー印字も可能であったのであるが、あまりに無駄の多い機構・方式のため、単色のカラーの使用のみとした。
そのうちに、次第にパソコンが普及し始め、これとともにプリンターも各種の多様なものが出現することになってきた。
インクジェットプリンター用ラベル用紙の自社開発
こうした中で、注目したのは、価格的な安さに関わらず、品質が向上してきたインクジェットプリンターであった。
しかし、ビデオラベル用のプリンターとして考える限りは、インクジェットだけは、「ビデオラベル用」としては、市販もされていないし、ハーフカット(ラベル型の型抜き)の用紙用に、用紙卸会社から仕入れすることも不可能であった。
もちろん、それなりのロットがあれば、たとえば、数百万円とか数千万円とかのレベルであれば、可能ではあっただろうが、自社で使用・販売する量では、それは無理であった。
しかし、品質的に比べれば、印字密度とフルカラーが簡単美麗であること、そして、光沢紙の使用ができることなど、熱転写の印字とは比較にならない品質の向上が明らかであった。
で、何とかして作成したいと模索した結果は、結局は、自社開発しかないということであった。
しかし、それは、手作りの、手間隙と費用のかかることをしなければならなかった。
①当時、インクジェットプリンターとして明らかに品質が高度であった、エプソンのプリンター(PM-700C、A4判対応機種、1996年11月発売、その後、A3判対応機種、PM-2000C、を選び、
②その専用用紙(A3判)を、たぶん4千枚、A4判に換算して8千枚分、光沢、光沢なし(ファイン)、各厚口、薄口、それぞれ背・腹を各1000枚ずつそろえると、2種×2種×2種×1000=8000枚となる。剥離紙の貼付と、ハーフカットの最低ロットが1000と、業者から言われたからだったと思う。
③これらの用紙に、カセットに貼れるように、裏に剥離紙を貼付する。
④この貼付作業時に、ある程度の微妙な誤差が発生するので、と同時に、一般のプリンターに使用できるようにA4判に仕上げる断裁の必要がある。しかし、もともとの用紙が、A3判であるので、これより小さい寸法にならざるを得ない。これが、当社のインクジェットプリンターの寸法が変形的になったゆえんである。A4小判:206×291という寸法は、A4判と比較すれば、短いほうで4未リ、長いほうで6ミリ短いことになる。
⑤こうして断裁された用紙に、ビデオラベルの型抜き(ハーフカット)のトムソン加工をする。
以上の工程を、仕入先を工程ごとに回って、移動・運搬して製作した。
当初の一通りの8種類各1000枚の製作費用で、2・3百万円かかったのではないかと思う。
これの自社使用・発売が、1998年の春であった。いまから8年前。
用紙がB5判でなく、A4判である理由
なお、以上のいきさつの中で、ラベル用紙にどうしてB5判でなく、A4判を選んだかという事情については、当時のインクジェットのプリンターでは、印字範囲に制限で、B5判ではどうしても印字し切れない部分が発生した。
さらに、当社の印字用紙は、当初から、ラベルとラベルとの間に5ミリの余白を設けている(長いほうの寸法、背ラベルで10枚、腹ラベルで5つ並んでいる縦の方向の場合)。
市販品などで、余白なしにぴったりとくっつけて、B5判で12枚取りとかしているものがあるが、これでは、1枚1枚のラベルに、写真などを全面印字することができない。
どうしても少しずつは印字のずれが生じるから、隣のラベルに影響を与えてしまうのである。
だから、単なる文字のみとか、ラベル内に余白を設けた印字の場合とかは問題はないのであるが、できるだけきれいなカラーのラベルをつくろうを思うと、どうしても、ラベル間の余白が必要となる。
カラーレーザープリンター
インクジェットプリンターの時代が、4・5年続く。
そして、いよいよ、現在の形の、レーザープリンターの時代となる。
これにも、2世代の進化がある。
①パソコン専用プリンター、②カラーコピー兼用プリンター。
現在では、カラーレーザープリンターは、10万円台で販売されているが、当社では、当初から印刷業界の定番であった、マック(マッキントッシュ)のポストスクリプト(PostScript=PS)フォントに対応したプリンターを使用したので、ウインドウズにだけ対応したプリンターと比べてほぼ倍近い金額がした。
当初使用したプリンターは、ゼロックスのFX Color Laser Wind 3320PSこれが当時で、80万位した。
PS対応でなければ半額くらい。しかし、これを半年ほど使用したあたりで、問題が発生した。
色べたの場合に、色むらの筋が出て、それ以上メーカーとして改善は不可能ということであった。
いろいろとやり取りの末、カラーコピータイプのプリンターに切り替えることにした。
これが、FX DocuColor 1250で、現在も東京で使用している。
これは200万ちょっとした。現在京都で使用しているのは、FX DocuColor 1256 Server PS J2いずれも、印刷所で、「オンデマンド印刷」として使用したりしているタイプである。
現在、当社では、ビデオラベル、ジャケットとも、インクジェットや熱転写は使用せず、すべて、カラーレーザープリンターを使用している。しかし、これまでからも使用していただいているお客さまもあるので、販売用としてのみ、インクジェット用のラベル用紙も販売し続けている。この用紙は、用紙メーカー製作の剥離紙付きの対応紙である。
なお、当社が本業としては、ビデオテープのダビングなのであるが、「ラベル」や「ジャケット」の印字品質にどうしてこだわるのかというと、創業者である私(永田)が、出版社の編集出身であるために、なおかつ、その中でも活字の母型やフォントに関しての業務に従事してきたという事情が、大いに影響していることだろうと思う。
そして、このこと(「きれい」にこだわるということ)は、その後、当社のキャッチフレーズとした、「きれいがウレシイ」につながることと思う。
(06_5_3 永田)
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