最近、実際に体験した不思議な出来事をご紹介します。
弊社ではDVD-RやDVD+RDLなどのディスクからプレスマスタを作成し、プレスするというサービスをしております。
作業の流れとしては、お客様ご自身で作成した1層or2層のディスクから中身をPCへ取り出し、弊社でオーサリング時に使用しているシナリストSDへ取り込みます。(直接取り込む事が出来ないため、間に特殊なソフトをブリッジします。)
取り込む際にエラーを吐き出すことが多いのですが、よくあることなのでパパっと修正してイメージを書き出し、問題が無いようであればプレス工場に入稿という流れです。
1層よりも2層のほうがエラーを吐き出すことが多いのですが、これは2層から作業した時に体験した話です。
お客様が作成した2層ディスクから中身を取り出し、エラーなどを修正しつつ1層目・2層目の切り替えポイントの位置を決めていざ書き出しスタート!
するとエラーが出て書き出しが止まってしまいます。
エラーの内容を確認すると、どうやら1層目と2層目の容量が逆転しているようです。
これは一体どういうことなんでしょう。
再度、入稿されたマスタを確認しつつ切り替えポイントを確認し書き出しても同じ理由で止まってしまいます。
ただ、何度確認しても切り替えポイントを打てる場所はそこしかありません。
こうなってしまうと書き出す方法は
①お客様に作り直して頂く
②弊社で映像を再変換する
③1層目の再生されない領域にダミーの映像を入れて容量の調整をする
の3通りです。
①はお客様に余計なお手間をかけてしまうのと、再入稿されたマスタでも同じ症状が出る可能性があります。
②はすでに変換がかかっている映像に再度変換をかけることになるので劣化してしまいます。
ということで選択したのは③です。
③であれば①②なども起きず、容量の調整が可能となります。
別のオーサリングソフトでは許容されていることが、シナリストSDだと仕様上エラーになるパターンがあるのですが、今回も恐らくそういうことなのだと思います。
こんなこともあるもんだなぁと思わされた出来事でした。
M.R
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